今人気の借金の一本化もなんでも可能で万能なわけではない
昔、借金の一本化というのをしてくれる業者がありました。その業者はたいてい中小のグレーなサラ金か、もしくは闇金がほとんどでした。多くの消費者金融は一本化ということを受け付けていませんでした。それよりも更に多くのお金を貸し出しして、そこから少しでも金利を支払ってもらえたらいいというふうに考えていたわけです。当時はまだ貸金業者の縛りも緩いこともあったので、こういった考え方でも特に問題はなかったのです。
しかし今では貸金業法も改正されることになり、多くのサラ金業者がやっていけなくなり、大手だけが残ることになりました。大手のサラ金業者というのは縛りが緩いわけではないので、厳しい貸金業法のもとでやっていかないといけなくなり、違法な取り立てなどはできなくなりました。そこで出てきたのが一本化という方法です。元々は闇金しかしていなかったような一本化を行う銀行まで出てきたのです。
この一本化、すごく便利な気がするかもしれませんが全て解決できるほどの効果はありません。貸金業者から何社も借りている場合に一本化をしないといけないわけですが、一本化ができる社数というのも決まっているのです。おおよそ3社まで一本化が可能とされており、当然闇金やグレーなサラ金については一本化してくれることはないのです。それでも多くの利用者がいて、闇金にお願いしなくてもできるようになったのはプラスといえるでしょう。
改正貸金業法によってとりたて方法なども変わりましたから、貸金業者は一本化など以外にも色々な方法で利益を出そうと考えるようになりました。例えば即日融資というのも中小の街金が行なっていたものですが今では当たり前で行われるようになりました。このように手を変え品を変え、工夫をすることによって利益を出そうとしており、その一つの手法が一本化というわけです。
あまり借入についての一本化のメリットデメリットややり方や注意事項についてまで説明している本やインターネットのサイトも無いのでわかりにくいかもしれませんが、何でもかんでも受け付けてくれるような万能の商品ではないということは知っておいたほうがいいでしょう。