簿記の試験でややこしいのが借入有価証券の仕分け
簿記の試験を受けたことがある人や、実際に経理などのために簿記の勉強をしたことがある人なら、どこかで躓いたことはあるでしょう。何かとややこしいですし、何よりもちゃんと実務をやってこそ初めて簿記のやっていることがわかるのですから、なかなか勉強中は覚えるのも難しいとは思います。例えば二級の問題であれば工業簿記などは非常に難しいとされており、ここを超えられるかどうかがひとつのキーポイントになっているようですね。
また意外に多いのが借入有価証券などの仕分けについてです。借入有価証券と貸付有価証券、預り有価証券や差入有価証券などなど、色々な方法があるのですけれども、これがどういう意味をなしているのか?どういう時に違いのある仕訳をすればいいのかわからない人が多いようです。それならばまずは有価証券とは何か、それについて考えてみるのがいいでしょう。
元々有価証券とはその名の通りで、価値を持った証券のことを指します。具体的に言えば株式や債券のことで、それを持っていれば現金に換えることができるものを指すのです。ですから、一般的には有価証券辞退のやり取りというのはあまり多くありません。借入や貸付、預かりや差入といったものがあるのは、それを担保として受け付けているからです。お金を借りるときに担保として借入有価証券を設定しておけば、担保設定されていることを忘れることもありません。また、手形や売掛金の回収の際にまずは差入有価証券を担保にするという方法もあるでしょう。
実際に実務でもこういった借入・貸付有価証券などは行われていて、担保としての役割を持っているのです。実際の実務では株式交換であるとか、債権以外にもコマーシャル・ペーパーなどなど、色々な方法があり、1つずつ覚えて行かないといけないでしょう。簿記の勉強はある意味実務の勉強でもありますから、机にしがみついているだけではなく、いろいろなところに顔を出して実際のお金の動きを見ることができるようになれば「こういうことなのか」と理解を促進することもできるようになると思いますよ。