毎回住宅ローンの残高証明書を見ると先が遠くてため息が出る
住宅ローンを抱えてる人なら多くの人が毎年のように残高証明書を見ると、ため息が出ると思います。残高証明書は毎年送られて来ることもあれば、月単位でもらえるところもありますし、最近ではインターネットで照会することもできるらしいですが、これらを見れば見るほど嫌になってくるという人もいるかもしれません。別に誰かに無理やり住宅ローンを組まされたというわけではないにせよ、住宅ローンの減りがすごく遅いことに多くの人は不満を持っていると思います。
どうして住宅ローンは減りが遅いのか?というと、これは借入の特性でありキャッシングなどの個別融資でも同じようなことが起こるのです。どういうことかといえば、借入をした当初というのはお金をいくら返済しても、ほとんどが元金よりも利子の支払に充てられてしまうのです。例えば月に7万円を支払うとした場合、元金が多く残っている最初の頃は利子に6万円の支払い、元金は1万円だけ減る、というようなことが往々にしてあります。これがドンドンと支払いが進むに連れて、元金が減っていくと同じ7万円の支払いでも利子は1万円で元金支払いが6万円ということになっていくのです。
ですから若い人は住宅ローンの残高証明書を見るとため息が出てしまうかもしれませんが、これはおかしなことでもないんでもないですし、借金の特性であるということを知っておいたほうがいいでしょう。住宅ローンだけではなく、一般的な借金全ては最初の方はなかなか元金が減らずにイライラするものなのです。なのであまり気にしなくていいでしょう。と言っても気になるとは思いますが、こればかりはどうしようもないのです。借金をたくさん背負ってしまった人がコツコツ返済をするときにも最初の頃はなかなか元金が減らずに諦めてしまいそうになるのですが、コツコツ10年ほど減らしていくことで、元金も減っていき利息も払う量が少なくなる、というふうになっていくのです。
借入は借り入れた時にはわからないですが、返済する時こそその辛さというのがわかるものです。返済の計画をしっかりと立てて、借入はした方がいいでしょう。