企業の借入余力はひとつの安全性を計る指標になる

企業と取引をしたり投資をしたりするときの一つの指標になるのが、資金繰りの良し悪しです。資金繰りが悪いところには取引をした所でお金を支払わない可能性が高いから、怖くて取引出来ません。投資先としても投資した瞬間に資金ショートをしてしまうということもありますから、投資をするのも難しいと言えるでしょう。そのくらい資金繰りには気を使っているのですが、一つの指標として借入余力がどのくらいあるか?というのを気にする人が多いです。

借入余力というのはどのくらいお金を貸してもらえる先があるか?という指標です。例えば銀行が1000万円まで貸してくれるという約束をして、借入枠を与えてくれていたとしましょう。そこで300万円まで借入をしていたとしたら、後は700万円まで借入をすることができます。このように借入が可能な残りの額のことを借り入れ余力と言います。起業の場合大抵が信用によって貸出を受けていますから、格付けなどで「このくらいは借入が可能だな」という概算を出すことができるのです。ですから取引をしようと考えている人や、投資をしようと考えている人はこの借入余力もひとつの参考指標として判断しているのです。

ちなみにこの借入余力があるからといっていくらでも借り入れをしていいのか?というと、それはまた別の話になります。なぜなら借り入れできるからと言ってすべての枠を使ってしまえば、万が一の時にお金を使うことができなくなってしまうからです。ですからある程度の枠は必ず残して置かなければならないのです。余力があるからと言ってすべての枠を使ってしまえば、突然の状況に対応ができなくなってしまうでしょう。

というように借入余力というのは非常に重要な指標であるというのがわかってもらえたと思います。もしどこでもいいから取引がしたいと営業マンの方が考えているようでしたら、こういう指標があってだれでもいいわけじゃないというのを教えておいたほうがいいでしょう。また個人でもこれは同じ事が言えて、枠があるからと言ってすべて使っていたら生活が破綻してしまうので気をつけましょう。

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